書道一元會について

設立趣旨

現代書道は混迷を極め、いたずらに衆目の奇を衒って伝統と品格から遠のいています。〝漢字〟と〝かな〟の書に別れ、それぞれ細分化されています。これでは書は人間の総体的な発現の芸術からかけ離れていくばかりです。

そうした中で、本会は書の真の姿を見極め、追求する団体として、昭和47年に田邉古邨によって創立されました。

爾来、約600名が創立の理念(「一元会創立趣意書」)に基き、一貫して漢詩漢文と国詩国文の双方にわたって書作の研究を行っています。

一元会創立趣意書はこちら

◎研究会

研究会を年一回実施します。従来は9月に実技研究会、6月に書論研究会を実施。すでに100回を超えます。

研究会では実技研究として〝漢字〟〝かな〟と、現代表記である〝漢字かな交じり〟を総合的に研鑽します。更に臨書作品の展示と解説を行います。

6月の総会後の研究会では、実技を支える日中の古書論をはじめ、様々な角度からの研究成果を発表します。

また、外部識者を招いての講演会を実施することがあります。

研究会の詳しい内容はこちら

◎会報

会報『一元』は50号を超える実績を有します。

また『一元會展批評集』も年一冊発行し、展覧会各出品作に対し審査担当理事からの批評が掲載されています。

◎公募書道一元會展

年一回開かれる公募展(2月)は、上野公園内東京都美術館で行われます(2011〜12年は東京銀座画廊)。本展では、篆、款、楷、行、草、仮名、漢字仮名交り作品のいずれかを発表します。又、各書体にわたった作品も発表しています。したがって審査は、書体の如何に関わらず一元的に審査します。